
街の魅力伝える内容に
市内各所で工芸品などを展示販売する「工芸の五月」実行委員会が、第13号となるオフィシャルブックを発行した。これまでは工芸の五月で行われるイベントの内容を紹介していたが、昨年の第12号から、松本の工芸と暮らしについて理解を深めるものに一新。松本の魅力を伝える読み物になっている。
巻頭で取り上げたのは、今秋にオープン予定の新松本市立博物館。収蔵品の引っ越し作業をする学芸員の姿や、市重要有形民俗文化財「初市の宝船」を職人と市民が修復する様子を紹介し、松本に脈々と伝わる技術、知識、歴史などに思いをはせている。
ほかにバブル経済期と今の裏町の様子を伝える記事、「まつもと古市」出店者による“ご自慢の品々”の紹介、野外音楽フェスティバル「りんご音楽祭」に毎年出演しているDJ掟ポルシェさんのエッセーなども。記事や写真、編集を手がけたのは工芸の五月のスタッフで、紙面からは地元や工芸への愛情がじんわりと伝わる。
編集、執筆を担当した澤谷映(あきら)さん(35)は「松本を面白がっている人が多数登場し、いろんな視点から松本の魅力が伝わる。クラフトフェア(27~28日)に合わせて読んでもらえたら、よりフェアが楽しめるのでは」と話す。
500円。工芸の五月に参加するギャラリーや市施設などで購入できる。工芸の五月のイベント詳細はホームページで。実行委TEL0263・34・6557