【ガンズリポート】マッチレビュー 10節・13日長野2-1山雅

手数封じられ敗れる

松本山雅FCは、アウェーでAC長野パルセイロに敗れた。PK戦の末に競り負けた県選手権決勝(7日)に続き、信州ダービー2連敗。Jリーグでは3度目の対戦で、初めての敗戦だった。リーグ戦は、アスルクラロ沼津に今季初黒星を喫した7節以降、1勝3敗。1週空いてホームで戦う次戦に反転攻勢を期す。

信州ダービー2連敗次戦ホームで反転を

数打ちゃ当たる─。この試合の前までの山雅の攻撃は、こんな言い方ができた。シュートは1試合平均でリーグ2位の11・7本を放ち、得点は同4位の1・7点。ちなみに7・4本(同16位)で2・0点(同1位)と、効率の良さを見せていたのが長野だ。
その山雅が、手数を封じられた。この日のシュートは4本。エースの小松蓮が、終了間際に頭で決めたが、これはFKの処理を誤った相手GKのおかげ。流れの中で放ったシュートは、ゼロだった。
山雅はボールをつないで前線に運ぶことができなかった。中盤のパスコースを消され、ロングボールに頼ると、こぼれ球を奪われた。長野との前戦を含め、ここ数試合苦しんでいた症状だ。「今後の対戦相手も参考にしてくる。どうするか考えないと」とMF菊井悠介。
キャンプから目指したのは、主体的にボールを動かして相手を崩す攻撃だった。「積み上げてきたものは頭では分かっているが、こういう熱量の高い試合でできるのが、本当の力」と霜田正浩監督は力不足を認めた。
「うまくいっていない中で(次戦まで)2週間あることは、ポジティブに捉えるべき」と小松。シュートに至る道筋を、組み立て直すことができるか。