
塩尻市大門四番町の映画館「東座」は28日、松本市の元信濃むつみ高校教頭で私塾「読解ゼミTera Klaso(テラ クラッソ)」を主宰する竹内忍さん(64)の講演会を開く。親と子の心の距離を描いた英仏合作映画「The Son 息子」の上映(27日~6月16日)に合わせ、不登校を親の問題として考える。
映画は弁護士ピーターと、前妻との17歳の息子ニコラスの物語。新たな家族と幸せに暮らすピーターは、心に問題を抱えるニコラスの希望で今の家族に迎え入れるが、ニコラスが転校先の高校に登校していないことが分かり、言い争いに…。
竹内さんは、人との出会いや体験を通じた学びを重視。不登校の生徒を連れて東北の被災地や、日雇い労働者街などを訪問。多様な社会を目の当たりにし、心境や行動が変わる子どもも多いという。
不登校の生徒とその親にも接してきた竹内さんは「子どもの問題は親の問題に、親の問題は社会の問題につながる」と指摘。エピソード中心に語るといい、「これを機に、大切なことは何かを皆で話し合えれば」と言う。
講演会は午後0時半~2時で、聴講は映画鑑賞とセットで予約が必要。当日の上映は午前10時と午後2時20分から。一般1500円。申し込み、問い合わせは東座TEL0263・52・0515