
池田町陸郷の「夢農場」は6月2日~7月17日、「ラベンダー祭り」を開く。コロナ禍と、2021年冬に寒さで古い株が枯れたことで、19年を最後に中止していたが、新しい苗を植え、回復傾向が見え始めたため、4年ぶりに計画。6月中旬にワークショップ(WS)なども開く。
夢農場は1989年、運営する水野建設の創業者、故・水野龍二さんが荒廃した桑畑を耕し、ラベンダー園にしたのが始まり。約4ヘクタールに、多い時は7万株ほど栽培した。
開催を決めたとはいえ、花数は以前より少ない。それでも頑張って毎日、植栽に汗を流すのは、龍二さんの長男の妻、水野道子さん(47)だ。アルバイトやボランティアも順調には確保できず、専門に従事するのは道子さんだけ。「植えても、すぐにシカやイノシシに荒らされてしまう」と嘆く。
それでも、「多くの人に応援の言葉をいただいている。感謝の気持ちを表し、復活しつつあることを報告できれば」と道子さん。
見頃は、早咲きが6月10日ごろ、遅咲きは7月上~中旬の見込みという。
午前8時~午後5時開園。収穫体験は、ドリンク付きで1カップ千円。ラベンダーソフトや、地元の高瀬中学校生徒が考案したラベンダーアイスの販売などもある。6月17、24日は「ラベンダー蒸留」の実演があり、各種WSを開く。キッチンカーも出る。17日午前10時半から同校吹奏楽部が演奏。夢農場TEL0261・62・5510