
安曇野市豊科の「野田園 甘味喫茶お茶の間」は昨年12月から月に1度を原則に、勉強とフリートークの「お茶の間 茶話会」を開いている。6月は16日に開き、10人が参加。LGBTQ(性的少数者)のイベントに参加した人の話や、同市の「多様性を尊重し合う共生社会づくり」への取り組みなどを聞いたり、意見を交わしたりした。
名古屋市で6月3日に開かれたLGBTQへの理解を深めるイベント「レインボープライド」に参加したのは、中堀康弘さん(塩尻市)。同様のイベントが2012年以降、日本全国に広がったことや、名古屋のイベントは愛知県や同県内19市などが後援していること、同日のパレードには1200人が参加したことなどを話した。
偶然、同じイベントに行ったという川畑優花さん(松本市)は「最近は少し商業化している気がする。いろいろな立場の人がもっと問題点を積極的に提示するとよいが」と発言した。
安曇野市人権共生課の財津達弥課長は、市や県の共生社会づくりについて説明した。
茶話会は、毎月11日に松本市のJR松本駅前で開かれている性暴力に反対する「フラワーデモ」に参加したことのある同店店長の濱深雪さんが、「うちも、世の中の気になることを話し合える機会をつくろう」と提案。オーナーの長崎伸さんが賛成して始まった。2人は「答えを出す場ではなく、気づきのきっかけをつくる場になれば」と言う。
今後は毎月第3金曜午後6時から開く。参加費500円(学生300円)。希望者は予約。同店TEL0263・72・2217(木~日曜)