7月8、9日 阿禮神社例大祭“復活”にぎやかに 各地区お囃子の練習に励む

塩尻市塩尻町の阿禮(あれい)神社の例大祭が8、9日に開かれる。今年は地元7地区の舞台(山車)が地区内外を曳行(えいこう)し、2日目の夜に神社の境内に集結してお囃(はや)子(し)を奉納するなど、4年ぶりに本来の姿に。各地区の祭典部員らが、お囃子の練習に励んでいる。
今年14~25歳の4人が、祭典部に新たに加入した桟敷区。6月28日夜は、12人が公民館で練習した。祭典部長の田中裕行さん(37)は「今年は(桟敷区が祭り全体の運営を担う)当番部会でもあり、気合十分」。
舞台を引く際、獅子舞と子どもたちの舞が加わるのが同区の特徴。練習では笛や太鼓の音色に合わせ、獅子も力強く踊った。
当番部会長を務める小松直哉さん(40)は「今年のテーマは『復活』。皆さん心待ちにしているので、盛大かつ安全に、楽しい祭りにしたい」と話す。
祭りは昨年、コロナ禍で3年ぶりに、各地区が地区内に限って舞台を引いた。今年は、昨年まで中止した「俄(にわか)」と呼ばれる仮装行列も再開。神社から御(お)旅宮(かりのみや)へご神体を迎えに行く「御頭(おと)行列」も、本来のルートに戻る。