
塩尻市内の小中学生でつくるまちづくり団体「七色プロジェクト」が、中学校進学を控えた小学生に中学校の生の様子を伝えようと、「中学校生活質問会」を企画している。中学校に対する疑問や不安などを解消してもらう狙い。3市5校の中学生が、小学生や保護者のさまざまな質問に答える。
7月17日午後1時半~4時半、広丘野村の市北部交流センターえんてらすで開催。塩尻市の広陵、丘、松本市の信州大付属松本、松本秀峰、諏訪市の諏訪清陵高付属の主に2年生が、各校2~4人ずつ参加する。
進学を考え始める小学5、6年生の親子の参加を想定するが、4年生以下も参加できる。会場内に各校のブースを設け、小学生は気になる学校のブースで自由に中学生と話せる。開催時間内は出入り自由。堅苦しくない、気軽な交流の場を目指す。
企画者は信大付属松本中2年の小林良佑那(らうな)さん(13、塩尻市広丘堅石)と広陵中2年の西村光太さん(同)。昨年、七色プロジェクトを立ち上げた幼なじみコンビだ。
企画は、小林さんの実体験から生まれた。進学を考え始めた小学5年生の2020年、世の中は新型コロナで大混乱。信大付属中に通う知り合いの先輩から同校の様子を聞くと、コロナの影響で事前に授業見学などがなく、先輩からの情報だけを頼りに受験、進学を決めたという。
「小学生にもっと判断材料を」と考えた小林さんが今春、西村さんに相談。それぞれの友人に声をかけ、5校の参加を取り付けた。
「付属は議論を重視する授業で、互いの顔が見えるよう机をコの字形に並べる。こういう具体例を伝えられたら」と小林さん。西村さんも「『中学校は先輩も先生も厳しい』と勝手なイメージがあったが、実際は優しくて話しやすい。生の情報を知ってほしい」と話す。
参加無料。問い合わせは七色プロジェクトのインスタグラム=こちら=から。