
大町市大町公民館の講座「外国人のための日本語教室」は5日夜、「七夕まつり」を市文化会館で開いた。民族衣装や浴衣を着るなどした受講生やその家族、市内事業所の外国人技能実習生ら約50人が参加。日本の伝統行事や文化に触れながら交流を深めた。
参加者は初めに、短冊に願い事を記入。健康や世界平和、「日本語能力試験に合格したい」「お金持ちになれますように」といった願いを、日本語の他、ベトナム語やネパール語、英語など母国の言葉で書き入れ、会場入り口に立てたササの枝に結んだ。
続いて、スイカやそうめん、ビーフン、ナンなど国際色豊かな料理を味わったり、「たなばたさま」の歌を一緒に歌ったり。丸山優一館長の和太鼓演奏やビンゴゲームもあり、盛り上がった。
高齢者施設で介護の技能実習生として働くインドネシア人のノビタ・カメリアさん(18)は「七夕の歌やそうめんは初めて。ビンゴゲームが楽しかった」と笑顔だった。
七夕まつりの開催は4年ぶり。教室講師の川上佐貴子さんは「異文化交流を深め、外国人が安心して地域で暮らせることにつながればいい」と話した。