
塩尻市立図書館(大門一番町)は、起立性調節障害について書かれた本のコーナーを設け、展示・貸し出しをしている。思春期の子どもに多い、頭痛やめまい、倦怠(けんたい)感で朝起きられない症状や、それに伴う不登校を扱った本を通じ、病気への理解を広げたいとしている。30日まで。
昨年に続き2回目の取り組み。「起立性調節障害松本親の会」の母親らが読み、役立ったというお薦めの8冊を含め、約70冊をリスト化した。
症状について専門家が著した本や、学校へ行けない子どもの気持ちを理解する本、当事者の体験をエッセーや漫画など軽いタッチで描いた本など、さまざまな視点で病気への理解を深めることができる。
「怠けやサボりではなく、病気だと知ってほしい」と同会の古畑圭子代表。不登校や引きこもりの子どもの親でつくる、中信地方の19グループの活動や連絡先をまとめた冊子「ここなら」も置く。
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松本親の会は30日午後1時半から、「不登校の子どもへの接し方セミナー」を、図書館がある市民交流センターえんぱーくで開く。
講師は子育て支援団体「子どものミカタプロジェクト」代表で市内の臨床心理士・上間春江さん。子どもを信頼して支えるこつや、ゲームばかりしている子への関わり方などを話す。参加費千円。申し込みは=専用フォーム=から。