
安曇野市穂高の宗徳寺で開くお年寄りが伝統行事などを楽しみながら交流する集い「寺ほっとサロン」が10日、600回を迎えた。月2回を基本に開き、22年半で到達。同日は約50人が参加し、記念のマリンバ演奏などを楽しんだ。
集いは、2001年2月にJAあづみの活動の一つ「あんしん広場」として始め、13年10月からは誰でも参加できるよう「寺ほっとサロン」の名にして独立。「あんしん|」時代から中心となって動いた、住職の母・寺口芳子さん(81)は「檀(だん)家(か)でなくても参加は可能。元気な仲間づくりが目的」と言う。
毎回、やることは違うが、「いろいろな人が、音楽演奏や演劇などを披露してくれることもある。そういう参加も大歓迎」と寺口さん。簡単な体操や、詩・小説の音読もする。定例の他に、花まつりなど寺の行事に参加したり、七夕やかぼちゃ団子づくりのような伝統行事を楽しんだりする。
近くに住む藤澤よし子さん(92)は「いろいろできないことが増えたが、ここでのおしゃべりは何より」。望月マサコさん(92)も「片道40分歩いてくることすらある」と笑顔。
サロンは、70~80代5人に寺口さんを加えた6人が「世話係」として支える。その一人、横川博子さん(73)は600回記念の飾りやメッセージカードを孫たちと作り「これも楽しみの一つ」。
節目のサロンには、マリンバを得意とする髙木恭子さん(84、豊科)が出演し、「愛の挨拶(あいさつ)」などを演奏。鑑賞後、場所を変えてお茶を楽しんだ。
サロンは毎月10、20日午後1時半から。参加費200円。予約なしで参加できる。宗徳寺電話0263・82・2342