交流拠点「タカノバ」工房出店の作家急募

国宝松本城(松本市)北側の鷹匠町・北馬場で展開する「松本国宝の架け橋プロジェクト」は9月中旬、観光客や市民らの交流拠点「タカノバ」を、信光石油の給油所跡地(開智1)にオープンする。ここで体験型工房を共同運営する地元クラフト作家を急募している。
同プロジェクトは、国宝松本城周辺を10のエリア「界隈(かいわい)」に区切り、市民主体で街づくりをする「松本城三の丸エリアビジョン」の取り組みの一つ。2年前、この地に開業したコミュニティー空間「信州松本城町文庫」(開智1)を運営する藤木大介さんと、その思いに共感した小松誠さん(蟻ケ崎)を中心に始動し、メンバーは市民や信州大生など約40人に上る。
タカノバは、約150平方メートルの敷地にユニットハウス3棟とウッドデッキを設置。名称は「鷹匠」から取ったほか、プロジェクトが目指す多くの「価値(多価)」「可能性(多可)」「化学反応(多化)」をかけた。
ユニットハウスは、(1)土産物店と地元クラフト作家による体験型工房(2)飲食ができるシェアカフェ(3)放課後の児童も利用できるミニ図書館も備えた多世代交流のシェアスペース―にする。この(1)に出店する木工や手工芸など、地元のクラフト作家を複数募集中。常駐してワークショップを随時実施することなどが条件で、家賃は2万円~(複数で利用の場合は折半)。
8月上旬にはウッドデッキを建設予定で、作業を手伝うボランティアも募集する。
ハード面は市の予算で賄うが、今後の運営資金は手探りの状況という。小松さんは「一緒にイベントや場をつくったり、資金提供してくれたりする方を大募集中です」。
詳細はインスタグラム(「松本国宝の架け橋プロジェクト」で検索)。問い合わせはメールmatsumotokakehashi@gmail.com