
松本市深志3の深志神社の例大祭「天神祭」が7月24、25日に行われた。境内に並ぶ舞台(山車)に、子どもの姿が見えない町会もある中、中町2丁目町会では20年近く途絶えていた子ども太鼓が復活した。
同町会の舞台の曳行(えいこう)を担う年番長の清井めぐみさん(57)によると、以前に子ども太鼓を行ったのは「今の親たちの世代」。子どもの数が減った上、2020年からのコロナ禍も重なり、長い間態勢が整わなかった。
昨年、今年と2人ずつ小学校に入学するなど児童が増加。今年は祭りに向け、子どもたちが太鼓の練習を重ねてきた。おはやしは舞台ごとで異なり、「楽譜があるわけではないので、覚えていた大人が指導した」(清井さん)という。
当日、舞台に乗って太鼓をたたいたのは6人。細谷遙斗君(信大附属松本小5年)は「練習をしっかりやってきたので、楽しくできた。来年もやりたい」と話していた。
天神祭では300年以上、舞台が引かれてきたといわれる。現在の舞台16台は2001年に市の重要有形民俗文化財に指定され、祭りには欠かせない存在だ。