松本大生が小学生集め「寺子屋」 地域愛深める楽しい思い出を

自身の経験を今の子どもたちに

松本大(松本市新村)の学内組織「地域づくり考房『ゆめ』」の学生らが月に1度、地域の小学生が楽しく過ごせる居場所「寺子屋」を、大学近くの新村公民館で開いている。「自分たちにできることで、子どもたちに楽しいと思ってもらえる場所をつくり、地域への愛着を深めてほしい」という。

月1回イベント児童に好評

7月のテーマは「夏祭り」。23日に芝沢小学校の児童約15人と学生7人が参加し、水風船や水鉄砲で遊んだり、スイカ割りを楽しんだりした。
「寺子屋」は昨年11月、発起人で総合経営学部4年の工藤太陽さん(21)ら、中心メンバー6人が始めた。子どもたちに勉強を教えたり、季節に合わせたイベントを開いたり。1月はかるたや福笑い、2月は恵方巻き作りをしたほか、農業体験や運動会なども行った。
回覧板に手作りのチラシを折り込み、近隣地域に周知している。対象は大学周辺に住む低学年としているが、興味があれば高学年や、地域外からの参加も受け入れる。初回から毎回参加する児童がいたり、「楽しかったよ」と書いた手紙をくれる児童もいたりと好評だ。

子どもたちの笑顔が原動力に

非行少年の立ち直りを支援するプロジェクトにも参加している工藤さんは、飯島町出身。自身も地元で近所の友達と遊び、楽しかった思い出があるのが、活動の原点という。
「寺子屋」代表で将来は社会福祉士を目指す総合経営学部2年の土橋ななかさん(20)は「子どもと関わることで、毎回新しい気づきがある。子どもたちの笑顔がやりがい」と話す。
活動を知った新村児童センターから声がかかり、夏休み中の8月は2回、22日に同センター、26日に新村公民館で開く。22日は「縁日」をテーマに射的や輪投げ、くじ引きなど、26日はスライム作り、チョコバナナやたこ焼き作りを予定している。
参加などの問い合わせは、地域づくり考房「ゆめ」TEL0263・48・7213