
大町市出身の抽象画家Anju(アンジュ)さん(25、上田市)の個展「弾─はずみ」が8月20日まで、創舎わちがい(大町市大町)で開かれている。アクリル絵の具を主に使い、はけや手指などを駆使して描いた心象的な作品が、築130年以上の古民家の和室に並ぶ。
大小さまざまなキャンバスや木板に描いた20点余を展示。販売もする。クレヨンを使ったり、表面に金箔(きんぱく)を貼ったりと、自由に表現。「楽しい時に描くだけが絵ではない。いらいら、悲しいなどの感情も素直に描く」と言う。
小さい頃から絵を描くのが好きだった。名古屋市の飲食店でソムリエとして働いていた3年前、絵を始める常連客の話などに刺激され、コロナ禍で増えた自分の時間を活用して絵画制作に励むように。昨年、安曇野市で初の個展を開いたのに続き、故郷の大町市でも展示が実現した。
Anjuさんは「私の意図とは別に、絵を見た時に感じる自分の感情と向き合ってもらえたらうれしい」と話す。
午前10時~午後4時。火曜休み。わちがいTEL0261・23・7363