
上松町栄町の野村武敏さん(87)、くに子さん(86)夫妻の趣味の作品展が8月31日まで、同町小川の関西電力木曽水力センター内「かんでんギャラリー」で開かれている。武敏さんの仏像彫刻や、くに子さんの創作人形など約100点を展示した。
長年建築業に携わった武敏さんは、絵を描きたくて60歳で退職。後に自己流でミニ観音像も作り始めた。4年ほど前、御嶽山噴火の犠牲者の冥福を祈る、千体観音像を制作する彫刻教室に参加し、仏像を本格的に彫り始めた。
今回は精巧な阿弥陀如来像や、アクリル画「御嶽山噴火」を出品し、ミニ観音像の制作工程を説明する展示も。「手先を動かすので健康にもいい。仏像彫刻に親しんでもらえれば」と言う。
くに子さんは長年織物を習うほか、数年前から卵の殻を使った創作人形に取り組み、桃太郎や浦島太郎、町出身の力士・御嶽海などをイメージした創作人形を並べた。
人形は自作した織物の端切れや、毛糸で作った衣装や小物がアクセントに。「どんな人形を作ろうか、考えるのが大変だが面白い。顔に目を付けると、かわいらしくて捨てられなくなる」と笑う。
午前9時~午後5時(最終日は正午)。土日曜は休みだが、19日は開館(午後3時半まで)する。TEL0264・52・4681