雄大な北アルプスに励まされる
11月12日に開かれる「松本マラソン」の中盤、標高約700メートルの高台から望む景色。新設された「山の神賞」の対象区間にある。坂道を延々と10キロほど上った後、松本平と雄大な北アルプスの山々を眺めながら約100メートル下る。走りがいがあるコースだ。
第1回大会から毎回エントリーしている松島義一さん(61、同市)は昨年出場した際、この景色に励まされ「もうちょっと頑張れると思った」という。手前の寿地区から続く丘陵地帯からの眺めに、「わーすごい」と歓声を上げるランナーもいたとか。普段見慣れた風景だが、「改めていい所だなあと思った」。
その思いを味わいたくて、スタートの市総合体育館からこの辺りまで走ってみた。足を引きずりながら何とかたどり着くと、前方右には「槍の穂先」も。広がる光景を抱きしめたいと思わず両手を伸ばした。