
松本理科教育研究会(小松幹会長、110人)は毎月最終金曜夜、「松本理研大人の科学部」を松本市教育文化センター(里山辺)で開いている。理科に関係するさまざまな分野を取り上げて活動しており、誰でも参加できる。
同部は、教師と市民が楽しく活動する場をと今年3月発足。第4回(7月28日)は「浮世絵とこま」がテーマで、12人が参加した。
参加者は、女鳥羽中の北澤信(まこと)教諭が持参した江戸時代後期の肉筆浮世絵14点と、日本浮世絵博物館(島立)所蔵の木版画を顕微鏡で見比べたり、白と黒だけで模様を描いたこまを回すと目の錯覚で色が見えるといわれる「ベンハムのこま」を体験したりした。
北澤教諭は「博物館の美人画鑑賞では、生え際や襟足などの髪の毛一本一本まで彫りで表現する『毛割(けわり)』を見られて感動した。生徒にも体験させたい」。岡田小の日野原みどり教諭は「こまの実験は授業でやってみたい」と話した。
一ノ瀬浩子部長は「一般の人も参加して、科学を楽しんでほしい」と話す。
活動は午後6~8時。次回は9月22日で「名月を望遠鏡で見よう」。子どもも参加できる。申し込みの問い合わせは教文センターTEL0263・32・7600