
「塩尻子ども劇場」は9月3日、設立40周年記念特別例会で人形劇「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」を塩尻市レザンホール(大門七番町)で上演する。通常は会員だけで鑑賞するが、今回は「多くの人に生の舞台を見てほしい」と一般に公開する。
「ふしぎ─」は、アニメ化もされた子どもに人気の児童書が原作で、「人形劇団ひとみ座」(川崎市)が演じる。運営委員長の横山裕美さん(60、宗賀)らによると、人形劇は本やアニメと一味違い、舞台ならではの生々しさや、ファンタスティックな世界が繰り広げられ、大人も楽しめる作品という。
塩尻子ども劇場は1983(昭和58)年、塩尻に転居した当時松本子ども劇場会員の二木利恵子さん(71、松本市野溝西)が周囲に呼びかけ、766人で発足した。
舞台鑑賞と、デイキャンプや縁日などの自主活動との2本立てで運営し、89年頃の最盛期は会員1200人に。現在は50人で、子どもだった会員が大人になって自分の子と参加したり、3世代の会員もいたりするという。
二木さんは「発足時と時代が変わり、地元でプロの演劇を観(み)られる機会は増えてきたが、希薄になってきた人とのつながりを育めたり、一体感を味わえたりする場」といい、横山さんも「1人でも多くの人が生の舞台を体感し、活動を知ってもらう機会になれば」と話す。
午後2時開演。前売り券(2500円)は同ホールなどで販売中。当日300円増し。3歳以下は無料だが、座席使用の場合はチケットが必要。問い合わせは横山さんTEL090・7200・0185