バイオリン&ピアノ 師弟20年越しの共演

池田町会染のバイオリニスト巣山のえさん(53)は9日、バイオリンを教えたことがあるピアニスト吉岡佑弥さん(30、東京都)と初のデュオコンサートを、松川村のすずの音ホールで開く。20年前の縁が共演という新しい形を生んだことを喜び、巣山さんは当日に向けて練習を重ねる。
巣山さんは大阪府枚方市生まれ。幼少時からバイオリンを始め、国立音大(東京都)に進んだ後、英国王立音楽院(ロンドン)の上級コースを修了。同国で4年ほど演奏活動をした。
吉岡さんは大阪府生まれ。京都の音楽高校時代からピアノが評価され、東京音大(東京都)に進み、同大大学院を修了した。
巣山さんは帰国後、演奏活動をする一方、子どもらを指導。その中の一人が吉岡さんだった。その後、父の故郷・池田町に移住した巣山さんが吉岡さんと再会したのは5年前。共通の知人が縁をつないだ。
2人は演奏者としての相性を試そうと音合わせをした結果、「デュオコンサートを開こう」ということに。「良い方向に進んで良かった」と笑顔の巣山さん。
当日は、ブラームスのバイオリンソナタ第1番「雨の歌」やリストの「ラ・カンパネラ」などのクラシックから、タンゴや演歌、映画音楽まで幅広く演奏する。
一般前売り1500円、当日2千円。中学生以下前売り千円、当日1500円。同ホールTEL0261・62・2481