
大町市プロモーション委員会は9月9、10日、黒部ダムと黒部川第四発電所(くろよん)の完成60周年を記念し、「写真と映像で綴(つづ)るくろよん建設展」をギャラリーいーずら(同市大町)で開く。貴重な記録写真・映像で、工事や、建設の拠点だった同市の当時の様子を振り返る。
関西電力(本店・大阪市)や同市が持つ写真約60点を展示。資材輸送のための「大町トンネル(現関電トンネル)」の貫通、骨材を運ぶダンプトラック、夜間工事の様子を写したものや、大町市街地の本通り、大町小学校(現大町西小)のプールといった、当時の街並みや人々の営みが分かる写真もある。
建設工事写真集、「安全ニュース」(同発電所建設事務所発行)のつづりほか、市民所有などの資料約20点を展示。6~8月にMGプレスに連載した「大町とくろよん」(全6回)も並べる。また、建設の記録映画を流す。
建設展は市民の要望を受けて開く。同委員会は「当時を知る人も知らない人にも足を運んでもらい、ぜひダムに訪れてほしい」と話す。午前10時~午後5時。同委員会TEL0261・23・4081