名古屋の高重さん写真展「最後の旅」移住した祖父母の記録 9月19日まで

朝日村針尾のギャラリー「BLUE HOUSE STUDIO(ブルーハウススタジオ)」は9月19日まで、名古屋市の写真家・高重乃輔(だいすけ)さん(35)の個展「最後の旅」を開いている。高齢の祖父母が、生まれ育った鹿児島県の種子島から娘がいる福岡市に移り住み、亡くなるまでの約2年間を、孫の高重さんが撮影した46点を展示している。
約90年暮らした自然豊かな土地を、離れざるを得なかった祖父母の嘆きや諦めにも見える姿を、周りの家族や住居などを含め、モノクロフィルムで記録した写真集の刊行記念巡回展。高重さんは、当時暮らしていた松本市から撮影に通った。
なじみのない都会で過ごした祖父母の晩年は何だったのか、いまだに答えが見つからないという高重さん。写真に自身の素直な文章も添え、「身内の話だけれども、時代を象徴していると思い発表した。信州の人たちにも見てほしい」と話す。
午前10時~午後5時半。入場無料。同ギャラリーTEL080・2252・6061