
アルピコ交通上高地線の写真を撮り続けている信州大大学院1年の小林智樹さん(23、松本市大村)が、写真展「そこに人がいるから」を同線下新(しもにい)駅(新村)近くのカフェ七十二候(同島内)で開いている。10月15日まで。
A4サイズの計13点を展示。今年4月に自費出版した写真集の中から選んだ、通勤や通学風景、登山客、鉄道員の代表作7点と、写真集出版直後に行われた沙田(いさごだ)神社(島立)の御柱祭の山出し場面など未発表の6点。風景の中に電車を収めた写真フレーム、写真集、ポストカードの販売もしている。
写真展は、2021年の大雨で田川橋梁(きょうりょう)が傾くなどして松本─渚間が不通となった時に、復旧応援活動をしていた小林さんを見た七十二候店主の尾崎道雄さんが、声をかけて実現した。「偶然店に来てくれるようになって交流が始まった。電車だけの写真じゃないところが魅力」と尾崎さん。
小林さんは、出版後から「懐かしい景色」「この地を好きになってくれてありがとう」と声をかけられるようになったといい、「写真集とは違う見え方になると思うので、多くの人に上高地線周辺の魅力を知ってもらえれば」と話す。
午前9時~11時半、午後2~7時。月、木曜定休。同店TEL090・8582・5989