全国の“珍百景”の写真展

全国の珍しい建築や喫茶店、寺院や日常の“珍百景”などを写真で紹介する「珍トピア」が30日まで、松本市蟻ケ崎3の「実家カフェ」で開かれている。岐阜県羽島市の会社員エサ(本名・改田愛実)さん(34)が訪れた約2千カ所から、えりすぐりのスポットを写真に解説文を添えて紹介している。
珍トピアは「珍スポット」と「ユートピア」を掛け合わせた、エサさんによる造語。エサさんが珍トピアを巡るようになったのは、7年前に静岡県熱海市にある秘宝館を、友人と訪れたのがきっかけ。本やインターネットなどで調べては週末の休みに訪れ、写真と取材した内容をX(旧ツイッター)に投稿している。
男根を模したご神体について調べる中で、松本市の故宮田嵐村さんが創作したお面「道(どう)神面(しんめん)」の保存に取り組む「おっとぼけ美術館」館長の相澤和典さん(53、里山辺)と知り合った。エサさんの活動を知った相澤さんが、県内初となる展示を打診した。
「日本なのに非日常のわくわくを体験できるのが、珍トピアの魅力。長野県には珍しい場所がたくさんあり、人も温かい」とエサさん。この先行ってみたいスポットは国内に4千近くあり、いつか珍トピアの図鑑を作るのが夢という。展示では県内の地域、オカルト的なものなどカテゴリーで分けたファイルを閲覧できるほか、壁にも写真を掲示する。
午前11時~午後5時(土曜と26日は2時まで)。木・金曜と27日休み。入店時に1オーダーが必要。エサさんのトークショーは30日午後6時半から(2千円、定員20人、要予約)。同店TEL070・6985・4111