
松本市を中心に、全国の地域劇団が集う「第26回まつもと演劇祭」(同実行委主催)は30日~10月8日の週末、上土劇場(大手4)など6カ所で全27公演を行う。コロナ禍で見送ってきた県外の劇団を4年ぶりに招くとともに、「お城下町パフォーマンスフェスティバル」(同まちづくり推進協議会主催)とも共催。演劇を核に幅広い層を呼び込み、上土町や縄手通りなど地域全体の活性化に期待する。
地元から「幻想劇場◎経帷子(きょうかたびら)」「劇団あまんじゃく」「アルプス乙女ユニオンズ」の他、北海道、宮城県、名古屋市から3劇団が参加する。初めて前夜祭(30日と10月1日)を設け、まつもと市民芸術館(深志3)で「演劇実験室カフェシアター」(長野市)が公演。内部を改装した上土シネマでは、2014年の第19回演劇祭時の公演映像も上映する。
また、今年初めて地域挙げての取り組みとして、演劇祭を「お城下町パフォーマンスフェス」の核イベントに位置付け。7日には縄手通り周辺を舞台にマルシェやパフォーマンスの実施、演劇祭鑑賞者にはお城下町地区(上土町・緑町・縄手通り)で利用できる150円分のクーポンも配布(先着200人)し、人の回遊も狙う。
上土劇場支配人で実行委員会副委員長の永高英雄さんは「アングラから新劇(古典)、二人芝居など多彩な演目がそろった。演劇に関心がある人だけでなく、広く街のお祭りとして盛り上げていきたい」と意気込んでいる。
共通チケットは一般前売り2千円(当日3千円)、学生前売り1500円(同2千円)。詳細はウェブ(「まつもと演劇祭」で検索)。事務局TEL070・5595・5080