
「えっ!?これおばちゃんが描いたの?」
焼き鳥の秋吉塩尻広丘店(塩尻市広丘野村)の壁にかけられたメニューは、社長で店長の安原大貴さん(29)の母、ひろみさん(60)の作品だ。あまりの出来の良さに、外注したと思っている人も多い。
縦80センチ、横150センチほどの板を黒く塗った上に、顔料や固形ワックスに油などを混ぜた画材、オイルパステルを使い、「ねぎま」「豚ロース」といった料理名とそれぞれの絵をかいた。空いた場所には串揚げやおにぎりなども入れた。
2010年から東京に通いチョークアートを勉強。安曇野市の絵画教室でデッサンを習った。「いつか大きな作品を描きたい」という思いが20年、形になった。長年通う常連もひろみさんの作と知ると、驚くという。