
山岳リゾート、リンゴ、城―。松本市と共通点が多い青森県弘前市を訪れ、比較したり違いを見つけたりすることで気づきを得てほしいと、松本青年会議所(JC)が子どもの体験事業を行っている。松本市内の小学6年生8人が参加し、10月13~15日に青森を巡る。
「体験の大切さを感じた、コロナ禍の3、4年だった」と松本JCの松田憲明理事長(39、高橋タイヤ商会社長)。松本と弘前の双方の似た場所を実際に見比べ、探究してもらうプログラムを作った。公募した参加者の旅費は、同JCが負担する。
松本では9月23日、上高地、梓川地区のリンゴ農園、松本城を回った。上高地では自然をどう守っているかを学び、リンゴ農園では品種を食べ比べた。松本城では、市教委の研究専門員から説明を受けた。青森では白神山地、現地産のリンゴを扱う弘前の卸売市場、弘前城を訪れる。
筑摩小学校の郷原颯人君(12)は「上高地は水が透き通っていてきれいだった。リンゴが品種によってどんな味か分かった」と満足そう。城が好きといい「弘前城がとても楽しみ。東北にもあまり行ったことがない」と、訪問が待ち遠しそうだ。