
市聴覚障害者協会員ら50人参加
松本市聴覚障害者協会は「手話言語の国際デー」の9月23日、セレモニーと松本城のライトアップをした。会員や松本手話サークルのメンバー、他地域の聴覚障害者協会の会員ら約50人が参加し、観光客や来場者も青く照らされた松本城を写真に収めるなどしていた。
同協会としては初の取り組み。セレモニーで丸山達也会長(27、同市双葉)は「ろう者は、手話を禁じられて苦しんできた歴史がある。多くの人に手話の大切さを理解してもらう機会になるよう、ライトアップは毎年続けていきたい」とあいさつ。同サークルの石川結美会長(58、島内)は「これを機に、手話の技術だけでなく、歴史や福祉なども含めて学んでいきたい」と語った。
その後全員で「松本城」「こんにちは」「アイ・ラブ・ユー」などを手話で表現。国連や世界ろう連盟のロゴの色で、平和を意味する青に松本城がライトアップされると、思い思いに写真を撮った。
国際デーは、手話言語が音声言語と対等であることを認め、ろう者の人権が完全に保障されるよう、社会全体で手話言語についての意識を高め、その手段を講じることを促そうと、2017年国連総会で決議、制定された。