
松本市筑摩小学校(363人)PTA髙木亮一会長)は7日、「子どもと親が遊ぶ日」と名付けたイベントを開いた。「強制や負担のない楽しい活動へ」とPTAの見直しを進める中での初の試み。児童と保護者らがワークショップ(WS)や鬼ごっこ「逃走中」など、有志手作りの催しを楽しんだ。
同PTAは本年度、「見える化プロジェクト」を始動。保護者アンケートで、学級単位で行うレクは負担という一方、有志で子どものためのイベントを開きたいとの声があった。多くの大人に接することで子どもの興味や価値観が広がり、見守られている実感につながることや、大人同士が顔なじみになることで安心感と地域で子どもを育てる思いが高まることを期待し企画した。
児童160人、保護者と教職員計70人が参加し、保護者が協力して運営した。保護者が講師を務めるWSでは、タイルのコースター作り、ヨガ、空手を体験。逃走中では、鬼役・ハンターの保護者が迫力たっぷりの黒ずくめで子どもたちを追いかけ、にぎやかな声が校庭に響いた。ハンターに手を挙げた鐡戸裕史さんは「みんなと楽しい時間が持てればと参加した。子どもたちがすごくいい顔をしていて、一体感が生まれたようで良かった」。
来年度からのPTAは、人手が必要な時やイベント時にその都度参加者を募る希望者参加制にする方針。プロジェクト呼びかけ人のPTA副会長・濱本初美さんは「保護者が主体的に関わることで生まれるパワーに圧倒され、意欲の芽は強制のないところに育つと確信が持てました」と話した。