塩尻市のあさひ館が「電荷水」の美容液を商品化

塩尻市大門八番町のホテル、あさひ館の酒井敏幸社長(54)は、「電荷水」を使った美容液を考案、商品化した。浸透力の高さと抗酸化効果が期待できるなど、自身がほれ込んだ水を化粧品にした。「多くの人にこの水の良さを実感してほしい」と期待する。
「電荷水」は、水のろ過を主力にする茅野市の会社が製造した。酒井さんは、取り引きのある金融機関を通じて約4年前にこの水と出合った。既に、水道水の約4倍の細胞への浸透力があることや、抗酸化作用と炎症を抑える効果が期待できることなどが証明されており、「このすごい水を多くの人に伝えることは、社会貢献にもつながる」と直感し、商品化の道を探った。
まずは飲用としてだったが、値段が高くなり、「続けて飲んでもらうには無理がある」と、いったんは断念。思案の末、たどり着いたのが、直接肌に付ける化粧品だった。都内の製造会社と交渉。小ロットでも比較的安価で請け負ってもらえることが分かり、準備を進めた。
9月中旬に完成した電荷水を主成分にした美容液は「mmg美肌美容液」。商品名の「mmg」は、「みんな、めちゃくちゃ、頑張っている」の意味といい、「軽いノリで付けた」と笑う。
今回は100ミリリットル入りを100本製造。「お試し用」として知り合いに配るなどして反応を確認。改善しながら、クリーム、乳液など商品ラインアップを増やす計画だ。
酒井さんは「この水と出合ったのは(本業が大打撃を受ける)コロナ禍になる前で、何かの縁。何らかの形にして広めたかった」と話す。
化粧品についての問い合わせは、あさひ館TEL0263・52・0005