
はがきにクレヨン画や、アクリル絵の具を使ってロールシャッハテストで用いるような左右対称の絵を描く耳塚有紀さん(51、安曇野市穂高有明)は10月29日まで、カフェ「虹の村陶苑」(同)で、初の個展を開いている。多彩な題材の約200枚が壁を飾る。
耳塚さんは武蔵野美術大ファッションデザインコースを卒業。2010年まで絞り染めのTシャツやストールなどを制作していたが、体調を崩し、中断した。今年に入って「また、表現活動をしたい」と思い立ち、はがき大のクレヨン画を開始。今では、頭に浮かんだものをすぐ絵にする毎日という。
ロールシャッハの絵は4月に始めた。半分に折ったはがき大の紙にアクリル絵の具をチューブから直接出して挟み、模様を作る。広げて別のはがきに転写し完成。「色の配置を考える計画性と、絵の具が作る偶然性が面白い」と話す。
クレヨン画は、黒猫2匹を描いた「長い猫」、クレヨンで塗りつぶしたところを金属でひっかいて描いた「庭に雨が降る」など、さまざまな画風の作品。左右対称模様の絵は、「Angels(エンジェルス)(天使たち)」や「Lung(ラング)(肺)」などカラフルな作品が並ぶ。
どちらも1枚500円で販売。他に、4作品を印刷したはがき(100円)もある。
午前11時~午後5時。月、火曜休み。陶苑TEL0263・83・3832