「おやきもち」開発大西さん 小さくカラフルでもちもち「これぞ松本土産」に

丸くて小さくてカラフル、食感はもちもち─。新時代のおやきを目指して作られた「もち次郎のおやきもち」だ。動画制作などの次大(松本市梓川倭)社長の大西祐次郎さん(48)と妻の洋美さん(49)が開発、製造している。松本に旅行者をもっと呼び込み、「これぞ松本土産」という商品を開発しようと、信州の郷土食おやきに目を付けた。
見た目が地味で具材が素朴。食べ応えがあり過ぎて食べるタイミングが分からない…。おやきの「課題」だと大西さん。徳島県出身で、信州の郷土食・おやきを松本の土産にと考え、おやき専門店のコンサルタントをしたこともあるが、若者にあまり受け入れられていないと感じた。そこでイメージを変えるため、「一般的なおやきと逆のものを作ってみよう」と考えた。
直径4センチで、色はピンク、黄などカラフルに。もっちりした食感を出すため、皮は小麦粉を使わず、米粉100%(そば粉入り以外)で作る。
具材は7種。「ナスの肉味噌(みそ)」「野沢菜ベーコン」など、定番具材に別の物を加えたり、「りんご入(いり)こしあん」「和風キーマカレー」「ウィンナーチーズマヨ」など、子どもや若者が親しみやすい具材を作ったりした。季節の味もある。
皮が破れやすいなど製造の苦労も多いが、一つ一つ手作りする。4月から試験的にちょい呑(の)み屋おゆき(松本市大手2)で販売。「食べやすい」「かわいい」と好評だったため、松本の土産店などへの卸を手がけようと、9月末に菓子製造業許可を取得した。
現在は飲食店(同市城東2)を借り製造。11月にはJR松本駅周辺の土産店で販売を始める予定だ。卸す店を増やす方針で、「地元の活性化につなげたい。松本一のお土産を目指す」と意気込む。
販売はちょい呑み屋おゆきで土曜正午から(売り切れ次第終了)。1個110~150円。ネット販売もある。問い合わせなどはホームページ=https://oyakimochi.com=から。