
生坂村小立野の平七社(たいらしちしゃ)境内で長年、土砂に埋もれかけていた道祖神4体が、新設された土台に安置された。小立野区長の赤羽清さん(71)が自費で自ら工事した。
道祖神4体は、高さ50~70センチで砂岩質。一体に江戸時代後期の「万延二年」(1861年)と彫られている。雨風にさらされ風化が進んでおり、「これ以上の損傷を防ぎたい」と考えてきた。
今年4月から土台製作に着手。長さ5・4メートル、高さ50センチのコンクリート製の土台を完成させた。泥やコケを拭き取って安置、10月8日の秋季例大祭で御霊入れの神事をした。今後は雨風をしのぐ屋根も作る予定もある。新しい道祖神2体も手作りした。赤羽さんは「長年、村を見守ってくれている神様。これからも地域の人たちと大切に守りたい」と語る。