
麻績村の筑北中学校で18日、同校とおみ保育園、麻績小学校の子どもたちが音楽に親しむ「おみっこミュージックフェスティバル」が開かれた。保育園や小中学校が連携を密にする「保小中一貫教育」の取り組みの一つとして、初めて企画。園児46人、小学校児童86人、中学校生徒52人が参加し、学年を超えて音楽やダンスを楽しんだ。
保護者や学校職員、議員や民生児童委員など多くの観客が訪れた。園児たちはディズニーのテーマ曲「ジャンボリミッキー」の軽快な音楽に合わせて踊り、会場に笑顔があふれた。小学4年生は部分二部合唱「世界がひとつになるまで」の一部を手話で表現したり、中学3年生の混声三部合唱「あなたへ~旅立ちに寄せるメッセージ~」では独唱で伸びやかな歌声を披露したりと、学年ごとのこだわりが感じられる内容。子どもたちは手拍子をしたり、リズムに乗って体を揺らしたりして楽しんだ。
年長園児の田原佐和乃ちゃん(5)は「みんなで踊れて楽しかった」と笑顔。中学3年の飯森咲太さん(14)は「クラスのみんなで歌う最後の発表の場。こんなに多くの人に聴いてもらえてよかった。園児や小学生の元気な姿、頑張ってる姿も見られた」と話した。
ミュージックフェスティバルの実現には、交流の積み重ねがあった。2年前から中学校の音楽会に、体験入学を兼ねて小学6年生が参加するなどの機会をつくってきた。小中学校の教員同士も、合同職員会を開き、連絡を取り合った。以前から園児や小学生同士の触れ合いの場もあり、今回の「保小中合同」イベント開催に至った。
筑北中学校の臼井伸明校長は「地域と一緒に楽しんでほしいと準備してきた。連携は今まで以上」と喜ぶ。「下の子たちが未来の姿を学び、上級生が麻績での暮らしを振り返る場になれば。こういった活動から地域への思いを強めてほしい」とし、今後もつながりを深める活動を進めたいという。