俳優渡辺邦斗さん 古里再発見する写真展

大町市出身で、9月に信濃大町観光大使に就任した俳優・渡辺邦斗さん(39)の「大町探訪写真展」が12日まで、市内2会場で開かれている。ギャラリー・いーずらは市内小中学生を写した「記憶、そして未来へ」、塩の道ちょうじやは職人の手仕事や祭事、風景などを切り取った「風土―信濃大町の再発見」。計140点余が並ぶ。
渡辺さんは趣味で15歳から写真を撮り始めた。今展は昨秋から今夏にかけて市内で撮影した作品を出展した。
いーずらは、母校の大町東小学校と、大町西小、大町中学校、西公園などで撮った子どもたちが被写体の作品。満開の桜並木のトンネルを駆ける男児の後ろ姿、低いアングルで大縄跳びに挑戦する児童の足元などを捉えた作品は、その場の空気感や躍動感も伝わる。
学校で使われた机の天板を活用したフレームなど、展示方法もユニーク。作品の多くは、半透明の特殊シートの両面にずれなく同一画像を印刷し、繊細な色調や奥行き感が出せるプリントを採用した。
ちょうじやは、食品製造や飲食店、木彫などの現場6カ所で写した作品など。厳冬期の凍り餅作りでは、板状に延ばした餅がU字形にしなる瞬間を切り取った。鑑賞した被写体になった女性たちは「こんなふうに動いているとは。前後の動きまで伝わる写真」と驚いていた。
渡辺さんは「この場所に生まれたことを誇りに思う時間になった。見たことのない大町を地元の人にも再発見してほしい」と話す。
いーずらは無料で無休。ちょうじやは入館料500円(小中学生250円)、水曜休館。