塩尻西小3年2組 バレても「秘密基地」造り

塩尻市の塩尻西小学校3年2組(担任・関山菜穂教諭、27人)が“秘密基地”造りに取り組んでいる。児童らが練ったアイデアに、市内の建築会社などが協力。10月19日は木材を組み立て、完成に一歩近づいた。
基地は木造で広さ約10平方メートル、高さ約1・8メートルの屋根付き。材料は、地域住民が寄付した丸太を青柳材木店(片丘)が製材し、ビケンMaruyama建築(洗馬)が加工と設計などを担った。
児童らは校庭の一角で作業し、同建築社長の丸山健一さん(48)に教わって柱となる木材をはめて木づちなどでたたいたり、垂木をのこぎりで切ったり。建物の形が出来上がってくると「すごい!」と見上げていた。
クラスは総合的な学習の時間で「皆で遊べる秘密基地を造りたい」と発案。材料の調達方法や予算などハードルは高かったが、希望を聞いた地域住民らがボランティアで協力してくれることに。完成したら全校児童に披露し、来年度は園児を招いて遊んでもらう計画もある。
小松真太郎君(8)は「秘密じゃなくて“バレバレ”でも楽しい。将来大工さんになりたいので特別な体験ができて良かった」、藤森美怜さん(9)は「自分が切った木が基地になってうれしい。完成したら小さい子を招待したい」。
丸山さんは「皆元気に作業してくれた。これを機に大工の仕事にも興味を持ってもらえれば」と話している。