
スギの葉を集めて作る「杉玉」。青々とした球形は、新酒の完成を告げる造り酒屋の象徴として知られる。各蔵元ではそろそろかけ替えの時季だ。近年は、縁起物やインテリアとして店先や自宅に飾る人もいる。
小谷村で10月25日にあった杉玉作り講習会。「小谷杜氏(とうじ)」として長年酒造りに携わり、杉玉作りも手がけた同村の小林幸由さん(78)が、約20年前から開いている。
球状の芯にスギの葉を隙間なく挿し、丸い形に刈り込む作業は、根気が要る。村内外の約25人が挑戦し、大町市の30代女性は「とげとげした葉がかわいらしい球になるとは。色や香りの変化を楽しみながら過ごしたい」。
小林さんが講師のワークショップは15日午前10時から、同村「おたりつぐら」で。1500円(昼食付き)。要申し込み。村集落支援係TEL0261・82・2589