松本の古着店「Monique」リメークで楽しむ“循環型ファッション”

デザインが古くなり、サイズも合わなくなった―などの理由で、お気に入りの洋服をたんすの肥やしにしてしまっている人も少なくないはず。記者もその一人だ。松本市の古着店で着なくなった服をリメークしてくれると聞いた。10月から、こうしたサービスを始めた「Monique(モニック)」(中央2)を訪ね、同店の景山範子さん(40)と和泉澤沙知さん(41)に記者の着なくなった1着を今風にリメークしてもらった。

記者が、色鮮やかでデザインが「個性的」と、約4年前に一目ぼれして購入したワンピース。旅行などの際に何度か着用したが、20代後半になり、「ちょっと派手?」と、思ってしまい、着る勇気がなくなってしまった。「本当はまだ、着たいのに…」
そこでMoniqueを訪ねた。同店は、2006年にオープン。主に米国で買い付けた古着を、景山さんと和泉澤さんが高い縫製技術を生かしてサイズ直しや補修をしてから販売している。二人は自身の普段着にも手を加え、長く着ているという。
洋服や裁縫の知識はもちろん、はやりのデザインなどにも疎い記者。二人は「ノースリーブにしてもかわいいかも」「スカートに生地を足して丈を長くしてみる」など、さまざまなリメーク方法を提案をしてくれた。
最終的にワンピースをセットアップにすることに。こうすれば、手持ちのTシャツやズボンとも合わせることができ、たんすの肥やしが、おしゃれな「おニュー」に生まれ変わる。リメークは洋服の廃棄を減らす「循環型ファッション」でもあり、環境にも優しいのだ。
洋服の修繕やズボンの裾上げなど「リペア」以外に、最近では、「リメーク」を楽しむお客が増えたという。例えば、デザインや柄の異なる2枚の男性用ワイシャツを組み合わせ、男女兼用のおしゃれな「ビッグシルエット」のシャツにしたり、よれてしまったTシャツをノースリーブのシャツにしたり、母親が着ていた服を今風にアレンジしたりだ。「こんなデザインにしてほしい」と、あらかじめ決めている人もいれば、店のスタッフと相談しながら自分の好みを見つける人もいる。
「着られなくなった服を、また着られるようにする。そんな提案をしたい」と口をそろえる二人。愛着のある大切な1着を、できるだけ長く着られるようにするための重要な作業だ。
リペア、リメークはどんな洋服でも可能。同店TEL070・8996・1574。インスタグラムからも。