大町市鷹狩山トレランキッズフェス 元気に秋の山を走る

大町市の鷹狩山山頂で11月4日、「トレランキッズフェス」が開かれました。県内外の3歳から中学生まで約130人が参加し、紅葉に染まるトレイル(山道)を元気よく駆け抜けました。

応援力にゴール目指す

地元大町の魅力や山を走る喜びを子どもたちに知ってほしいと、大町市出身のプロ山岳ランナー上田瑠偉さん(30)とその家族、ボランティアがつくった大会で7回目。学年別に四つのカテゴリー(0.9~3.4キロ)で行いました。
号砲で上田さんと一緒に飛び出した子どもたちは、起伏のあるトレイルから真っ赤に染まるドウダンツツジのトンネルを抜け、ふかふかの落ち葉を踏み、最後は金毘羅宮参道の300段の階段を駆け上がってゴール。沿道の家族やスタッフからは「リズムが大事!」「頑張って~あと少しだよ!」と熱のこもった声援が飛んでいました。
ゴール後は息を切らして倒れ込む子、涙する子、満面笑顔の子などさまざま。クッキーの完走メダルを首にかけてもらい、計測タイムが記録された完走証を手にすると、充実した表情を浮かべていました。
初参加の小学4年藤井未来(みく)さん(10、大町市)は、小学校で配られたチラシを見て参加しました。「普段はこんなに必死で走ることがないから汗でびしょびしょ。息が苦しくて思ったように走れず悔しかったけど、風が涼しくて気持ちよかった。来年も出たいです」。
共に「安曇野かけっこクラブ」に所属する小学5年の矢口諒星(りょうせい)君(11)と同6年の深澤陽向(ひなた)君(12)は、それぞれの学年の部で1位と2位に。「ロードやトラックにはない長い上り坂と階段は死にそうだったけど、山を走るのは楽しかったです」。
茅野市から父の廣田克也さん(32)と参加した帆稀(ほまれ)ちゃん(3)は「転んじゃったけど楽しかった。走るの大好き!」。克也さんは「子どもがこんなにも頑張れるんだと驚きました」とほほ笑んでいました。

一生懸命走る姿に勇気

午後は北アルプスをバックに表彰式が行われ、上田さんからメダルと景品を授与された子どもたちは満面の笑みです。最後は恒例の「じゃんけん大会」で、上田さんのサイン入りグッズや新米、リンゴ、山芋など秋の味覚の豪華景品に盛り上がりました。
上田さんは「転んでも泣いても一生懸命走る子どもたちの姿に勇気をもらいました。素晴らしい景色の中を走った経験が、自然を大切に思う気持ちを育んでくれるとうれしいです」。上田さんの父で実行委員長の智夫さん(57)は「晴天に恵まれ、家族みんなで最高の時間を過ごしてもらえたのでは。今後も継続していきたいです」と話しました。