【NEW!OPEN】ゲストハウス・松本ゲストハウス きもの(松本市元町3)

訪日客意識 遠方からの所用にも

築約45年の住宅をゲストハウスとして開放。6畳と4畳半の計4部屋の和室で、最大9人が宿泊できる。家主の石上扶佐子さん(74)も一室で暮らし、共有のリビングやキッチンで一緒に過ごす。
名前の「きもの」はインバウンド(訪日客)も意識し、自身が着物好きなことから決めた。室内には、華やかな帯が飾られる。
東京で育った石上さんは、関西で社会福祉士などとして働きながらシングルマザーで4人の子どもを育てた。安曇野市で果樹農園を営む長男家族を手伝うため、約15年前に京都から移住した。
昨年、借家の取り壊しに伴い新しい住居を探していた石上さんは、友人からこの家を購入。国内外で暮らす子どもたちに、ゲストハウスにして稼ぎながら借金を返済すると提案し、子どもたちから資金提供を受けた。
「まさかゲストハウスのおかみをするとは、この奇跡に驚いている。お客さんを待つことは幸せです」。遠方からの通院時などの利用も期待する。
素泊まり2800~3800円。夕食700円、朝食500円。自炊可。TEL080・6034・1971