広がる絵の世界 木曽町の小6水野さん

画用紙から飛び出しそうな鳥、カラフルに塗り込まれた細密な模様─。これらは木曽町福島小学校6年生の水野結凛(ゆうり)さん(12)が描いた作品だ。独創的な絵が得意で公募展の受賞歴も数々。「絵を描いていると楽しくてわくわくする」と水野さん。イメージは無限大だ。
10月にはアクリル画の「夢を語る猫」で第26回県障がい者文化芸術祭(県、実行委員会主催)絵画部門で最高賞に当たる県知事賞を受賞。母・晃子さん(51)の実家で飼っている猫から着想した作品で、「強そうな猫を描きたいと思った」と結凛さん。猫や花、目などさまざまなモチーフが画用紙に見え隠れする。
幼い頃から絵を描くのが好き。当初は人物や動物などが主なモチーフだったが小学3年生の頃から細かい模様も描き始めた。
ある作品。完成したのは細密な模様の絵だが、最初に描いたのはシンプルな1羽の鳥。そこに魚や動物などのイメージが加わり、全く違った絵が完成する。下絵はなく「直感」と結凛さん。時間を忘れて取り組むことも多い。
ここ数年は「第52回世界児童画展」(美育文化協会主催)で入賞、「第36回今を生きる子どもの絵展」(信濃教育会主催)で永年保存作品に選ばれた。今年の県知事賞は今までの最高賞で「めっちゃうれしい」と賞状を眺める。
普段は特別支援学級に在籍し、通常学級と行き来している。特別支援学級の入り口には結凛さんの作品を展示した「せせらぎ美術館」も。集団生活が苦手に感じる時もあるが、絵は結凛さんの“心の栄養”だ。
保育園の頃には「将来は画家になりたい」と話していたという。「夢がかなうよう才能を伸ばしてあげたい」と晃子さん。結凛さんは「いつか大きな美術館に自分の絵が飾られるようになればいいな」と笑顔だ。