池田の彫金家・山本葵さん「山バッジ」などの原型展

池田町会染の彫金家、山本葵さん(46)は10日まで、山小屋をテーマに制作した「山バッジ」やキーホルダーの原型の展覧会「手のひらの山」を、安曇野市穂高有明の安曇野山岳美術館で開いている。それぞれの山小屋でしか見られないバッジの原型を見てもらおうと、初めて企画した。
山本さんはデザインが決まると、真ちゅうを主にした金属に自作の小さな工具で模様を彫ったり溶接作業をしたりして原型を作る。会場には、複数個ずつパネルに付けて飾った。
北アルプス焼岳小屋のバッジは、ランプやオコジョなど11種類。蝶ケ岳ヒュッテのバッジはミヤマモンキチョウと、「蝶」という漢字の2種類。同ヒュッテオーナーに頼まれて考案したミヤマキンポウゲに小さなチョウをあしらったネックレスの原型もある。
千葉県出身。彫金の専門学校で学んだ。2004年、信州に移住し山登りが好きになって、14年から山バッジを制作。現在は南北アルプスを主とした山小屋20軒近くの製品を手がける。
「山バッジは、その山の、その小屋で購入してほしい」という思いから、他には置いていない。登らない人が見る機会はないため、手元にある原型を展示することにした。「かねての願いがかなった」と喜ぶ。
午前10時~午後4時。木曜休館。一般700円、中高生300円。同館TEL0263・83・4743