介護施設で毎月集う交流の場

松本市島内で「cafe(カフェ)七十二候」を営む尾崎道雄さん(59)は、同市梓川倭の小規模多機能型居宅介護施設「さんぽみち」に併設された地域交流スペース「よりみち」を利用して、毎月1度、地域の人が集うイベント「よりみちhiroba」を始めた。尾崎さんがコーヒーや紅茶を販売するほか、さまざまなワークショップ(WS)などを開き、広い世代が気軽に集える場所を目指す。
尾崎さんは、カフェに来られない人にも「おいしいコーヒーや紅茶を提供したい」という思いがあったが、実際に各家庭を訪問することは難しい。方法を模索する中で「よりみち」の存在を知った。新たなコミュニティーの結節点、人と人との結びの場にするために造られたスペースだ。
経営する社会福祉法人梓の郷経営企画室長の高橋優喜さん(43)は、かねて「施設が発信するのではなく、住民が発信するのが理想」と考えていた。尾崎さんと話をする中で、カフェのほかWSや相談会など、多様な催しを開くことになった。
11月30日に開いた第1回は、コーヒーを味わう人や、テイクアウトの弁当を目当ての人、WSに参加する人らでにぎわった。
「よりみち」は2021年、地域交流スペースとしてオープンしたが、コロナ禍で思うように稼働できず、昨年から少しずつ開放してきた。「周知が少しずつ進んで、スペースを既存のグループが使うようになってきた。尾崎さんの『hiroba』のように、いろいろな人が気軽に来られるようなことを増やしていきたい」と高橋さん。次回「hiroba」は14日。詳細は=インスタグラム