喜び分かち合い楽しく一吹き―筑北シニア吹き矢サークル

筑北村坂井地区の住民有志でつくる「筑北シニア吹き矢サークル」は今年、結成3年目を迎える。年齢や性別などを問わず誰でも気軽にできる吹き矢。「みんなでお話をしながら、心身ともに健康になって」と現在、一緒に楽しむ仲間を募っている。

月に1度の活動新たな仲間募集

月に1度、坂井公民館の会議室で活動している同サークルには現在、70歳以上の男女5人が所属する。矢の先端に磁石が付いた「マグネット吹き矢」を使用し、10メートルほど離れた場所から、さまざまな得点パターンの的を狙い、5回の合計点を競う。
背筋を伸ばすなど姿勢を正し、目線の先にある的を「よーく」狙って息を一吹き。日によって、調子が良い時も悪い時もあるといい「あー、惜しい!」「今日は調子いいね!」など、一喜一憂するのがまたいい。「失敗するとすごく悔しいが、当たった時に爽快な気分が味わえる」と、メンバーの宮下博さん(77、坂井)は楽しさを語る。
発足当初はメンバー全員が初心者で、なかなか的に当てることができなかったが、今では全員が当てられるようになり、「うれしい気持ちをみんなで分かち合えるのが楽しい」と、仲間意識も生まれている。
サークルの創設者は、代表を務める西沢君夫さん(78、同)と宮下さん。小中学校時代の同級生でもある二人は、サークル発足前の2022年3月までは、マレットゴルフ大会や忘年会(コロナ禍は中止)など、地域のイベントを開いているシニアクラブで西沢さんは会長、宮下さんは副会長を務めた。
宮下さんは、「地域のイベントに、どっと人が集まるのが坂井地区のいいところ」といい、二人は同クラブの役員を退く前から、「引退後も家の中に引きこもっている人を引っ張り出せるような何かをやり、地域を活気づけていこう」と計画していた。
そこで目を付けたのが、西沢さんが前々から興味があったという吹き矢。腹式呼吸で行う吹き矢は、心肺機能や集中力の向上、脳の活性化などが期待できるほか、難しい動作がないため、老若男女問わず気軽に楽しめる。天候にも左右されないため、2022年4月にサークルをつくって取り組むことにした。
コロナ禍の影響もあり、なかなかメンバーが増えないのが悩みの種。西沢さんは「これからもう少し集めたい」とし、今後人数が増えれば「大会も開いてみたい」と意気込んでいる。
年齢や性別問わずメンバーを募集中。見学も行っている。西沢さんTEL0263・67・3074