【なないろキッズ】 #93 同じ立場で情報共有

発達障害のあるお子さんや不登校のお子さんがいる保護者向けなど、さまざまな「親の会」と呼ばれるようなピアサポートグループがあります。似たようなタイプのお子さんを持つ親同士が集まって、悩みや思いを共有したり、情報交換したり、交流したりする場です。病院や施設が主催している会もあれば、全国規模の団体の支部としてある会や、地域の草の根グループなど、形態も規模もいろいろです。
病院や学校の先生などには話しづらい、聞いても答えをもらいにくい話題、地域の有用なお店や病院の情報、学校や病院との付き合い方について相談したり、生活に根差したライフハックを共有したりと、親の会ならではの得られるモノがあります。似たようなタイプのお子さんの、ちょっと先輩の姿を見て、モデルにしたり、心の準備ができたりするのも心強いです。似たような立場の保護者同士で思いを共有したり、励まされたりというピアカウンセリングの側面もあります。
多数派じゃない子どもの子育ては、迷ったり不安になったり、ネット情報に惑わされたりすることも多いので、似たようなタイプのお子さんを育てる保護者同士のリアルな集まりは他では得難いものがあるかもしれません。
有用なことが多い親の会ですが、実際に参加してみると会の雰囲気が合わなかったり、役員の負担があったり、子どもを連れていくことも預けることも難しかったり、保護者自身に余裕がなかったりして、なかなか参加のハードルは高いかもしれません。対面の会の敷居が高い場合、最近はオンラインでも参加できる親の会があったり、SNSでのつながりが親の会のような機能を果たしていたりすることもあります。
地域にどのような親の会があるかについては、子育て支援課等の市町村窓口や、発達障害者支援センター、病院などで聞いてみたり、「〇〇市親の会」で検索したりしてみると出てきます。