松本工業高校で宇宙食「スペースうなぎ」開発した宮澤さんが講演

松本市の松本工業高校で6月5日、同市渚2に支店があるうなぎ料理店「観光荘」(岡谷市)社長の宮澤健さん(47)が特別講演した。ウナギのかば焼きの宇宙食「スペースうなぎ」を開発するなどした宮澤さんが、自身の生い立ちや経験から学んだこと、一歩を踏み出す大切さなどを話し、1年生178人が聞いた。
宮澤さんは同店3代目。幼少期は小柄で運動が苦手、自分に自信が持てなかったという。中学時代に友人から誘われてバンド活動を始め、調理師学校を経て飲食店などで働く傍ら音楽も継続。8年間の都会暮らしでさまざまな人と出会い、新たな価値観の気付きがあったという。
2004年にUターンして実家の店に入った。お客と店との深い信頼関係を改めて実感し、「いつまでも店を守り続けたい」「うなぎを通してお客やスタッフみんなが幸せになってほしい」と奮闘。10年に松本市に初の支店を出したり、21年には同校の生徒と協力し、うな重を気球で成層圏へ飛ばす実験に取り組んだり。23年には蚕のさなぎを餌に養殖する「シルクうなぎ」を使ったかば焼きが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の「宇宙日本食」の認証を受けた。
宮澤さんは、失敗したり悩んだり、うまくいかないことの方が多かったといい、「迷ったときに必ず思い出すのは『やる後悔とやらない後悔』という言葉。夢なんてなくてもいい。誰かの夢に乗っかるでもいい。やりたいことにチャレンジしてみて」とエールを送った。
機械科の山田大空さん(15)は「思うようにいかず悩むこともあるけど、前向きに頑張っていこうと勇気をもらえた」と話した。
講演はキャリア教育の一環で企画した。