アルプスリーグV 全国へ リトル野球信越大会

少年硬式野球リトルリーグの信越連盟春季大会は6月8日、準決勝以上を安曇野市高家スポーツ広場(豊科高家)で行った。決勝で、中信勢のアルプスリーグが新潟リーグを5─4で破り初優勝。全日本選手権(7月20、21日・東京都)の出場権を獲得した。
先攻のアルプスは初回、セーフティーバントなどで1死二塁の好機をつくり、3番松田隼弥(しゅんや)(高瀬中1)の右前打で1点を先制。右翼手がボールを後逸する間に松田は三塁まで進み、続く4番郷津朝飛(穂高西中1)も三遊間を破る適時打でさらに1点を加えた。
アルプス先発の郷津は、球威はあるものの制球に苦しみ、初回に1点を返されたが、味方は4回に相手の暴投などで1点、5回に連続四球などで2点を追加。郷津も4回3分の2を1失点と粘りの投球を見せた。
5─1で迎えた最終6回、アルプス2番手の土崎千聖(松本国際中2)が無死満塁から3点を奪われ1点差に。なおも1死三塁のピンチだったが、必死に逃げ切った。
アルプスリーグは今年1月、大町白馬、豊科、安曇野穂高、三郷堀金の4リーグが合併してできた新チーム。6チームが参加した今大会は、3チームずつの予選リーグA組で2位になり4強による決勝トーナメントに進出。準決勝は同B組1位の塩尻飯田リーグを5─0で破った。
板橋健太郎監督(47)は「合併したばかりで時間がない中、一戦一戦強くなり、チームワークもよくなった。『勝ちたい』という気持ちが表れた」と選手をたたえた。
主将の松田は(初回の先制打について)「責任感で『ここで点を取らなきゃ』という思いで打席に入った。役目を果たせた」と振り返り、優勝には「感無量。とてもうれしい。チームのみんなの支えがあって達成できた。全国でもつなぐ野球で勝ち進みたい」と力を込めた。