「押し絵」の魅力伝えて 29日まで山口緋恵さん初の作品展

池田町の山口緋恵(ひえ)(本名・多恵子)さん(70、中鵜)は6月29日まで、町コミュニティー施設「シェアベースにぎわい」(池田)で初の「押絵作品展」を開いている。日本の古布の中から絵柄に合ったものを選び、作品に生かした「化粧」「身支度」など9点が並ぶ。
山口さんは奈良県生まれで、20年前に大町市に移住。2019年に現在地に移り住んだ。押し絵は15年ほど前から田中緋喜さん(池田)に習い、今は自身も町内と大町市で指導している。昨秋、師から「緋恵」の名をもらった。
「一番気を使うのは生地選び」。例えば、日本髪一つを取っても髪形、かんざし、くしなどは年齢や身分により異なる。「絵の中の人物の時代に合う布を選べるかが問題」と話す。
作品「化粧」の手絡(てがら)(女性のまげを飾る布)は、人形制作用の細かな総絞りを使った。手鏡の裏部分には、塗りに見えるような布を選んだという。
「治兵衛」は、歌舞伎役者の初代中村鴈治(がんじ)郎(ろう)が、治兵衛という役を演じる時に頬かむりをした姿の作品。手拭い部分に鳥のガンを手描きして使った。
山口さんは「まだまだ勉強中だが、いずれは手芸の枠を超え、美術といわれるような作品を目指したい」。
午前9時半~午後5時半(土曜は午前10時~午後3時)。日曜休み。シェアベースにぎわい℡0261・85・2628