戦争マラリア語り継ぐ 7月21日有志グループが朗読会

太平洋戦争末期に沖縄・八重山諸島で起きた「戦争マラリア」の悲劇を語り伝えようと活動する安曇野市などの有志グループ「ハテルマシキナ朗読会」は7月21日、長編童話「南へ飛んだポー」の朗読会を、市穂高交流学習センターみらいで開く。
戦争マラリアは、同諸島・波照間島では1945(昭和20)年に発生。強制的に疎開させられた西表島でかかり、波照間島民の3割が亡くなったとされる。
上演作は、安曇野でパン店を営む父親と暮らす小学生「真央」と波照間島生まれで戦争マラリアで家族を失った旅人「源じいさん」、けがをして2人に助けられたキジバト「ポー」の心の交流と、平和の大切さを描いた作品。ラストは、源じいさんが亡くなり、ポーは形見の品を首に巻いて波照間島へ届け、真央たちも遺骨を持って島へ向かう─というストーリーだ。
「南へ飛んだポー」は、同会会長で沖縄・石垣島出身の高橋喜和さん(77、穂高有明)が40年前に同人誌「群峰」に発表した作品が基。題材を太平洋戦争と言葉による沖縄兵への差別などから戦争マラリアにするなど、内容を書き換えたという。
当日は、BGMとしてキーボード、ハーモニカ、三さん線しんの生演奏を入れ、波照間島の海などの映像も映す。高橋さんは「戦争など、今世界は殺伐としている。平和の大切さを伝えたい」と話す。
午後1時半開演。入場料500円。中学生以下は無料。同会事務局TEL090・7634・0705