自然の中やりがい 森林整備「一期会」20代会員・黒崎道子さん

黒崎道子さん(29、松本市浅間温泉)は、里山の森林整備などに取り組む塩尻市のボランティア団体「一期(いちご)会」に入会して3年。月に1、2回活動に参加し、間伐などの作業をしている。60、70代が多い会員約40人の中で、唯一の20代。先輩に知識や技術を教わりながら、自然の中で過ごす時間を楽しんでいる。

先輩に学び作業に汗

畑を借りて農業をしながら、林業の会社やパン店などでアルバイトする黒崎さん。仕事の合間を縫って会の活動に参加し、6月16日は同市片丘の活動拠点で、伐採木を材料にいすを作った。
参加した会員10人がのこぎりやなたを使い、枝を切ったり削ったり。「自分たちが切った木が再利用されると、自然の循環を実感できる」と黒崎さん。山がきれいになり、地域に貢献できるのがやりがいだ。
山形県出身。静岡県で暮らした後、中学生の時に母の実家がある松本に移住した。勉強や部活動に取り組んだが、「自分がやりたいことが見つからなかった」といい、高校卒業後に「自然の移り変わりを体感できる仕事がしたい」と農業を始めた。
3年半ほど前、一期会が若手を募っていることをMGプレスの記事で知り、山仕事や自然に関する知識が身に付き、遊びも体験できるのに魅力を感じて入会。祖父母と同じ世代の会員らがばりばりと作業する姿に感心し、チェーンソーの講習を受け、作業に加わるようになった。会計などの事務もこなし、会長の古田今朝芳さん(76、広丘野村)は「のみ込みが早く、いろんなことに興味を持っているのも頼もしい」。
同会は20年を超す活動が評価され、昨年度の緑化功労者表彰で農林水産大臣賞を受けた。今後も続けていくために、同世代の参加を願う黒崎さんは「将来の環境を応援する大事な作業。今できることを精いっぱいやりたい」。山や森を守る先輩たちに交じり、汗を流し続けるつもりだ。
入会の問い合わせなどは、同会のホームページから。