松本市を拠点に活動する英国式金管バンド「ブリティッシュ・ブラス・ドルチェ」が、昨年9月に設立した若者対象の「ユースバンド」は、7月20日に市音楽文化ホール(島内)で開く同団の「サマーコンサート」でステージデビューする。同団定期演奏会時の会場ロビーや屋外イベントでの演奏はあったが、舞台は初。メンバーは本番に向けて練習に熱が入っている。
コルネット、ユーフォニアムなどの金管楽器と打楽器で編成する、200年近く続く英国の伝統的な演奏スタイル。奏者をコの字型に配置し舞台上でブレンドされた柔らかな音色が特徴だ。
同団は1987(昭和62)年に結成。英国では町や村のバンドにユースバンドがあることから、地域の全年齢で演奏が楽しめるようにと、小学5年から30歳までのユースバンドを立ち上げた。市内外の17人が参加し、トップバンドのメンバーが指導に当たる。
当日は「リトル・セレナーデ」、行進曲「デス・オア・グローリー」など4曲と、トップバンドと合同で賛美歌「ロンダの谷」などを披露。トップバンドの演奏もある。
コンサートマスターに当たるプリンシパルコルネットの山本沙優さん(22)は「演奏できる場が地域にありうれしい。人数が増えて単独で演奏会が開けるバンドになれば」。団長の荒木信明さん(64)は「生き生き楽しそうに演奏する姿に、トップバンドもモチベーションが高まる。活気あふれる演奏に期待してほしい」と話す。
午後5時開演。千円、高校生以下500円。全席自由。ユースバンドのメンバー(経験者のみ)も募集中。